長さ9m×幅6m×高さ8mの“精密機械”

当社は1~4万トンクラスの船に搭載するエンジンを製造する船舶用エンジンメーカーです。その大きさは、最大のものでは全長9m×全幅6m×全高8m。3階建てのビルに匹敵し、重量は約230トン・出力も10,000kWに達します。しかしその威容にかかわらず、その内部には当社の技術者たちの手によるミクロン単位のテクノロジーがつまっています。巨大かつ緻密なモノづくりを支えるクラフトマンシップ。それがマキタの誇りです。

“主機関”メーカーとしての信頼。

数ヶ月もの航海をする船には多くの機関・機械が搭載されますが、なかでも推進力を生み出す機関は“主機関”と呼ばれ、極めて高い信頼性が要求されます。そしてその主役はエンジンです。航海の間、船舶用エンジンは“止まる”ことが許されません。洋上にある船にとって、エンジンの停止は即、座礁や漂流の危機を意味するからです。
何日も休めない過酷な環境の中で泰然と稼働し続け、安全な航海を担保し続ける。それが船舶用エンジンの宿命であり、船舶用エンジンメーカーに対する信頼の基盤なのです。

「マキタのエンジンは壊れない」

「船がダメになっても、マキタのエンジンはまだじゅうぶん動く」。そんなお客様からの声があります。嬉しい言葉です。が、同時に「そのはずだ」とも思います。

船舶用エンジンは、3万点もの部品からなる巨大な精密装置。その膨大な点数の部品の中で、特に重要なものがあります。たとえばクランクシャフト、たとえばシリンダヘッド。それらを当社は、外注せず自社で造ります。外注部品も、すべて“マキタ基準”で精査し、必要なら手を加えます。図面に記された公差内で仕上がった部品でも3万点を組み上げた時、微妙なズレが生じることがある。それがエンジンの不良につながることがある。万一のそんな事例を、私たちは経験で知っているからです。だから図面を超えるものを造る。マキタのエンジンが「壊れにくい」理由です。

寿命約20年“生涯”をサポートする。

元来、当社は船舶用エンジンの“新造メーカー”です。ただしエンジンは、船の主機。万一の不良が人の生命を左右することがある特別な機関です。だから当社はアフターサービスにも全力を注ぎます。船舶用エンジンの寿命は20年以上。その間、部品在庫を持ち続け、要請があれば世界中のどこにでも48時間以内に駆けつけ技術サポートを提供しています。

当社がこれまで造ってきたエンジンは、累計約4,500台(2018年現在)にのぼります。そしてそのうちの約1,100台は現在も就航中。マキタはそのすべてに対して、寿命を全うするまでのサポートを行います。