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造船所によって設置現場の雰囲気はまったく違う。【出張レポ】


皆さんこんにちは。
マキタで活躍する社員の出張を紹介する「出張レポ」Vol.3です。
今回は、組立部のリーダとして活躍しているY.Y.さんに出張の様子についてお話いただきました!

<プロフィール>
Y.Y. 
2007年入社
組立部 組立グループ A4班 リーダ

新卒入社後、組立部組立Gへ配属
2015年組立部組立グループリーダへ昇進

A4班の業務は大きく2つに別れます。
エンジンやエンジン部品への塗装、船級耐圧検査を要する配管耐圧を行う塗装担当と、陸上運転が完了したエンジンを造船所へ送り出す出荷担当です。

ある日の出張

私は月に1回程度、造船所でエンジンを船に据え付ける仕事に出かけています。
赴くのは北は北海道から南は九州まで、日本全国の造船所。
それと、ごくまれに中国などアジアの国にも行っています。

エンジンの設置は大きく3つの工程に分かれています。
①据え付け②起動準備③試運転です。
その中で私が受け持っているのは「据え付け」が中心で、時々「起動準備」を手伝っています。
船酔いすることもあり、試運転(※お客様の船にエンジンを乗せた状態で、実際に海を走らせ点検する)に立ち会ったことはありません。
エンジンの据え付けは、船に屋根ができる前に行うので天候の影響を受けます。
でも全体のスケジュールがきっちり決まっていることもあり、クレーンを動かせない風速でない限りは、雨が降ろうが雪が降ろうが関係なく据え付け作業が行われています。
以前に行った福岡の造船所は、台風が接近する中、風速が上がる前に据え付けてしまおうという急を要する現場でした。
手慣れた人ばかりだったので事故なくスムーズに作業は終わりましたが、ちょうど同じ日に据え付け予定だった長崎の造船所では作業を延期したそうなので、このあたりは造船所によって対応が変わります。

先日は北海道へ据え付け作業に行ってきました。
まだ雪が降る中の冷え込む現場でしたが、気温が安定していたので何事もなく作業を終えました。
鉄の塊であるエンジンは気温の変化に敏感です。
例えば、朝冷え込んでいたのに昼から気温が上昇すると、表面に水滴が付いて錆の原因になります。
その場合は防錆剤で保護する手間が増えるので、寒いなら寒い、暑いなら暑いと、変化のないほうがこちらとしてはありがたいんです。

エンジンの設置は、基本は他社である造船所の方と一緒に仕事をします。
会社が違えば考え方や社風も違っていて、豪快で活気のあるところ、丁寧で慎重なところなど様々です。
その中で、いろんな人と話ができるのはおもしろいですね。
そしてマキタのみんなで作ったエンジンが、いよいよ船に取り付けられる。
その瞬間を目にできるのは、私たちの特権かもしれません。
今後、もっと幅広い技術を身に付けて、より多くのことを任される人間になりたいと思っています。



造船所へ納品されたエンジン

エンジン据え付け前の機関室

エンジンサイズにぴったり合うように設計されている機関室


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